近年どんどん医学部合格の難易度が上がってきています。
医学部はそもそも合格者数が少なく、かつ合格する最低偏差値は全科目60以上と非常に難関なのですが、近年の不景気に伴って医師という職業にあこがれを抱く学生が多く、さらに高倍率になっています。
そんな激しい受験競争に勝ち抜くには、合格実績の豊富な医学部予備校を頼ってみるといいでしょう。
医学部専門予備校とは
無選抜で医学部コースに在籍できる校舎が多い
河合塾など大手予備校の多くに医学部コースは設置されていますが、誰でも入れるわけではないのをご存じですか。
大手予備校ではコース内の合格実績を保つために、ある一定の学力を入塾時に持っている学生のみを医学部コース生として認めている場合があります。
そのため大手予備校の求める一定の学力水準に達していないと、コースに入ることすらできません。
一方医学部予備校の場合は誰に対しても門戸を開いているのが特徴。
特待生選抜などで入塾時テストを行うこともありますが、入塾そのものを拒まれるわけではないので安心して医学部に特化した授業を受けることができます。
合格実績・合格率が高い
医学部予備校の最大の特徴は医学部受験のみに特化していること。
近年の医学部受験の動向から、どういった分野を重点的に勉強し、どういった対策を行えば合格点に達するのかを日々研究しています。
そのため授業やテキストの質は高く、それらを完全に自分のものにしてしまえば必ず合格点に達すると言われています。
また講師には医学部受験に精通したプロ講師を採用していて、大学生などのバイト講師はあまりいないため、講師全体の質が保たれています。
したがって医学部予備校の合格率は非常に高く、また複数校の対策にも慣れているので合格実績も豊富です。
少人数指導で面倒見が良い
医学部予備校は基本、少人数制指導もしくは個別指導であることがほとんど。
少人数制・個別指導とすることで、一人一人の生徒に個別に接する時間が増えます。
生徒に密接に関わることで、その生徒の苦手な分野を講師が把握しやすく、その苦手分野に沿って重点的に授業・演習を組むことができます。
また医学部予備校では人気プロ講師を独占しやすくなるので、生徒側から見ても分からなくなったらすぐに対応してもらえるメリットがあります。
当然面倒見がいい分、学費は高くあるというデメリットもありますが、はるかにメリットが上回ります。
北海道・東北エリアのおすすめ医学部予備校
【北海道】メディカルフォレスト
メディカルフォレストは一人一人を大切にすることをモットーとした少人数制集団授業の医学部予備校です。
メディカルフォレストでは集団授業を採用することで、同じ医学部合格という目的をもった仲間と切磋琢磨し、かつ少人数制にすることで生徒の理解度を個別に把握しながら授業ができます。
またメディカルフォレストではただ厳しく受験勉強させるのではなく、メディカルフォレスト全体でのイベントを定期的に実施しています。
具体的には合格者を囲んだ座談会や食事会、また医療体験セミナーやボランティア体験などを行い受験のモチベーションアップができます。
関東甲信越エリアのおすすめ医学部予備校
【東京】医学部受験予備校YMS
YMSは習熟度別のクラス分けをした集団・個別授業を行う、41年の伝統を持つ医学部予備校です。
YMSでは医学部受験に携わって41年という歴史から得られたYMS独自の受験データをもとに教材とカリキュラムを作成しているため、そのほかの参考書などは合格に全く必要ないほど完成されています。
YMSではthe王道ですが繰り返しの演習を重要視しており1年間で全科目全範囲を5周します。
またYMSでは長年の実績をもとにした面接・小論文の個別対策を夏から定期的に行うことで私立医学部受験における二次試験対策もばっちりです。
【東京・埼玉・神奈川】プロメディカス
プロメディカスは大手予備校の駿台グループが新たに設立した個別指導・少人数制クラスの医学部予備校です。
プロメディカスは2006年に開校と、医学部受験の歴史自体は浅いのですが、どうすれば最短合格できるか研究されつくしたプロメディカスの独自カリキュラムによって開校以来2000名以上の医学部合格者を輩出している勢いのある医学部予備校です。
1クラス8名までの少人数制で、実力ごとにクラス分けされており、塾内模試によって都度クラス分けが行われるため競争意識が生まれます。
大学受験大手の駿台がバックについているので講師の実力は折り紙付きであり、また比較的学費も抑えめです。
中部・近畿エリアのおすすめ医学部予備校
【名古屋】KGS
名古屋の閑静な住宅街にある医学部予備校であり、入塾時完全無選別で受け入れをしながら驚異の合格実績・合格率をたたき出していることで有名なKGSです。
KGSの強みは何と言っても徹底的に医学部受験を分析していることであり、その分析をもとにした独自のテキストや合格へのカリキュラムを信じて進めば合格できます。
また生徒一人一人に自習室の固定席が与えられ、年間4000時間以上の自習時間の確保をしているのも高い合格率に貢献しています。
名古屋の住宅街にありかつ少人数制でありながら、高い合格実績と安い学費によって人気は高く、毎年県外受験生からの多くの申し込みがあるほどの人気医学部予備校です。
【大阪】メビオ
メビオは大阪天満橋で40年以上の医学部受験研究と常駐のプロ講師を中心とする医学部予備校です。
長年の研究によってオリジナルテキストからは毎年、入試問題を的中していることからもその合格実績の高さがうかがえます。
また絶対に「わからないを放置しない」ことをモットーとしており、常駐のプロ講師陣が個別・少人数制指導によって生徒一人一人をじっくり見て、開館から閉館まで生徒のわからないに対処してくれるので合格力を養えます。
また受験直前には大学ごとの個別のテキストを演習しますが、受験前夜まで合格への1点をもぎとるためにホテルでの演習個別講義を行ってくれる綿密なサポートが魅力です。
中国・四国・九州地方のおすすめ医学部予備校
【福岡】太宰府アカデミー
太宰府アカデミーは福岡県にある全寮制の医学部予備校です。
塾管理の寮生活を送ることで誘惑のない安全な環境下で、医学部への受験勉強のみに専念することが可能ですし、また同じ寮で生活することで生徒同士の刺激を作ることも可能です。
太宰府アカデミーの授業では講師が生徒にバンバン当てて発言をさせることが特徴で、こうすることで講師による一方向的な指導ではないため生徒には緊張感が生まれます。
このように太宰府アカデミーは生徒を医学部合格まで徹底管理することで、高い合格実績を得ています。
失敗しない予備校の選び方
今回、各主要エリアでのおすすめ医学部予備校を紹介させていただきましたが、これ以外にも合格実績の豊富でおすすめできる医学部予備校はたくさんあります。
しかし、医学部予備校がたくさんあるとどの医学部予備校が自分に合うのかわかりにくくなってしまうデメリットもあります。
医学部予備校の学費は高いので、選ぶ際には注意が必要です。
そこで自分に合った医学部予備校を選ぶ際のポイントを伝授します!
各医学部予備校の口コミを参照する
これまで通ったことのある学生が書いた口コミであれば容易にその医学部予備校のイメージがつきやすいでしょう。
口コミは簡単に閲覧でき、かつ実際の体験談なのでその医学部予備校のメリット・デメリットや特徴を判断するうえで有用です。
気になった医学部予備校の資料請求をする
口コミである程度絞ったら、気になった医学部予備校のパンフレットを請求し、どういった個別コースがあるのかや2022年度の合格実績、学費やほかの費用などをみましょう。
口コミではあくまで利用した学生の感想なので、ここで本当にそうなのかの確認もするといいでしょう。
体験授業・面談をする
やはり最も医学部予備校の雰囲気を知るうえで大事なのが実際に経験することです。
気になる医学部予備校の体験授業などを受けて、講師の指導が自分に合うか、また校舎の雰囲気や学習環境を実際に自分の目で見て判断すれば失敗は極力減らせるでしょう。
まとめ
医学部受験がどんどん人気になっていったことで医学部予備校は全国にわたって増えてきています。
自分にとって最適な医学部予備校というのは自分にしかわからないので、医学部予備校を選ぶ際は必ず体験授業・面談を経ることをおすすめします。
またどうしても近くに医学部予備校がないという学生はオンライン指導を取り入れている医学部予備校も多いので、それを使ってみてもいいでしょう。